パレ・デ・フェスティバルのドビュッシー・ホールで行われた「ある視点」のオープニングは、感動的なセレモニーとなりました。今年のある視点部門には、18の作品が参加します。
Nader Homayounが監督したラッシュ映像から編集した3分の小品を、ティエリー・フレモーが紹介しました。ここにイラン映画の3年が綴られています。映画祭に出席することができなかったジャフール・パナヒ監督は、この映像の中で、出頭命令を受けた際にひとりの警官とやりとりした事について語っています。警官はパナヒに「なぜお前は海外に住まないのか」と問いかけてから「また戻ってくればいい」と言い、3時間続いた尋問の後に、国家安全のために任務を果たしたという気持ちになった警官は「お前の映画『le Cercle』はすごくよかったぞ」と一言付け加えたそうです。
ある視点部門の審査委員長クレール・ドニはこの場面に非常に感動したと述べました。「私たちは、刑務所や国境などの現実について考えることを忘れてしまい、それらは抽象的なイメージを持ち続けます。たとえ昨晩、彼の空席を見たとしても。でも、ひとりの男の顔の映像を見た途端、突然それは現実となり、すべてが変わるのです」 また、彼女はオープニング上映にマノエル・ド・オリヴェイラの作品を選んだことを、非常に喜びました。
そしてティエリー・フレモーが、ド・オリヴェイラ監督の『O Estranho Caso de Angelica』の全スタッフに呼びかけました。共同プロデューサーのLeon Cakoff(ブラジル)、Luis Minarro(スペイン)、François d’Artemare(フランス)、俳優のAnna-Maria Magalhaez、Pilar Lopez de Alaya、Ricardo Trepa。そして最後にティエリー・フレモーはド・オリヴェイラを「偉大で、唯一の、誰も超えることのできない」監督であると述べました。
長いスタンディングオベーションを受けた今年101歳の監督は、杖を振って観客を座らせようとしましたが、それはできませんでした。ジル・ジャコブが映画とカンヌ映画祭のために生涯行ったすべての事に対し、ド・オリヴェイラはこの作品をジル・ジャコブに捧げています。




























