2010年、長編コンペティション部門にて初のウクライナの参加が注目されます。カメラドールも狙う、セルゲイ・ロスニツァ監督の初作品『Schastye Moe (Mon Bonheur)』は午後22時30分よりグラン・テアトル・ルミエールにて上映。
『Schastye Moe』はトラック運転手、ジョージーの物語。ある日高速道路の出口を間違えて、ロシアの片田舎に迷いこんだジョージー。彼を憎む地元グループと対決をしたり、逃げられない状態に陥ってしまう。この映画を除くと、唯一Igor Strembitskyy監督の『Voyageurs』が2005年短編部門でパルムドールを受賞したのみのウクライナ。この作品でカンヌ映画祭受賞者リストにウクライナの名前を刻みます。
このような状況は、長年ウクライナ映画がソビエト映画と同一視されていたことにあります。1991年の独立を境に、ウクライナ映画が国際舞台に登場し始めました。しかし、映画の国内生産は、アメリカやロシアの国外生産に比べ、伸びることはありませんでした。そんな中2000年に、ウクライナ映画が大きなはねかえりを見せました。1年間に14の作品が発表されたのです。以前であれば、10年はかかった数でした。それらの映画の中でも、自然的な手法のおかげで『Schastye Moe』は一線を画しました。ヨーロッパ東部の醒めた状態に映画を取り戻そうと、セルゲイ・ロスニツァ監督はひたすら自然の光とロケのときに会ったプロではない配役たちを撮影したのです。
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