2007年の『インポートエキスポート(Import Export)』に続き、オーストリアのUlrich Seidl監督が再びカンヌ映画祭に戻ってきます。『パラダイス:ラブ(Paradise : Love)』は、愛を探し求める3人のオーストリア人女性旅行客の肖像を描いた作品です。彼のフィクションには、彼がこれまでに手がけてきた数多くのドキュメンタリーの特徴が活かされています。
オーストリアの名門映画学校Wiener Film Akademieを卒業したUlrich Seidlは、ドキュメンタリー映画の世界に入りました。彼のフィルモグラフィーの中で、『モデルズ(Models)』は成功のためなら何でもするモデルの人生を、『ザラストリアルメン(The Last real men)』はアジアモデルのカタログに未来の妻を探す独身者の孤独を描いています。一方『アニマルラブ(Animal Love)』は動物に対する人間の依存を説明しています。大部分の彼の作品と同様に純然たる写実主義。「映画は楽観主義ではなく、真実でなければなりません」と彼は述べています。彼のドキュメンタリー作品にもフィクション作品にも、このような実際主義が現れています。
『パラダイス:ラブ(Paradise : Love)』は三部作の最初の物語で、3人の女性たちがケニアに出かけることから始まります。一人は神の愛を、もう一人は売春ツアーを探し、そしてもう一人はタラソテラピーで処女を失います。このような売春ツアーはアフリカの至る所に存在するため、この作品は現実味を帯びたフィクションなのです。この監督の真実でありたいという意欲が現れています。「ドキュメンタリーとフィクションの間に境界はないと私は常々断言してきましたが、実を言うと境界はあります。けれども私はフィクションの要素もあるドキュメンタリー、あるいはその逆の作品を撮ることで、常にこの境界を消し去ろうと試みてきました。」
QP
『パラダイス:ラブ(Paradise : Love)』は5月18日(金)16時からグラン テアトル リュミエールで上映されます。


























